おうし座パパの子育てエッセイ

5人の子どもを育てたパパのこころ温まる記録

叱らないとき

 子育てをしていると、日々の生活のなかで色々と子どもを叱ってしまう。しかし、私はけっして叱らない場合もある。それはコップや茶碗を割ってしまったときだ。それはよくあることで、仕方がないことだと私は思う。そんなときは「ケガしなかったか?」とそちらを心配する。形ある物はいつか壊れる。今日がたまたまその日であり、その時だと子どもに説明する。

 なぜ、そのように思うかというと、私は今まで人一倍グラスを割ってきたからだ。私は元ホテルマンで仕事中、数多くのグラスを割ってきた。だからどういうときにグラスを割ってしまうのかも知っている。いくら注意しても割ってしまうときはあるのだ。数多くのグラスを割ってきた私が、たまたまグラスを割ってしまった子どもを叱ることはできないと思っているのだ。そんなことよりも「ケガしなかったか?」と声をかけ、その後もケガをしないように後かたずけをしたほうが、子どもや家族のためにもよいのである。割ってしまって一番ショックを受けているのは、当人である子どもなのだから。