服はフェリシモ(しあわせ)
私の妻はいつも子どもが着る服に気を配っていた。「あそこの家は、子どもが多いいから子どもの服にまで気がまわらないんだわ」と云われないように、意識していたようだ。
妻は通販のカタログをよく見ていて、注文していた。それらはどれもお洒落で色のバリエーションも多く、またセンスも良い。私が見ても落ち着いた色合いである。カラーコーディネイトも妻の得意分野である。なにしろ絵画が好きで、独身時代には銀座の画廊で絵を販売していたこともある。
子どもの服に関しては、汚れだけでなく、生地のほつれやへたりにも気をつけていた。また、古くなったものは、すぐに処分していた。息子が小学生のとき、子どもルームの先生から、服のセンスについてお褒めのことばを頂いたこともある。
仕事でいつもスーツしか着たことのない私には務まらない親の役目だと思う。「ママ、いつもありがとう!」