おうし座パパの子育てエッセイ

5人の子どもを育てたパパのこころ温まる記録

人生は人との出逢い

 人は生まれてから人生を終えるときまでに、沢山の人と出会う。その中でとりわけ楽しいのは、子どもたちとの出逢いである。子どもたちは我々に新しい世界を見せてくれる。

 幼稚園の運動会は楽しかった。特にリレー競争がおもしろかった。紅白2組に分かれて走るのだ。バトンは落とさないように丸い輪を使っていた。何がおもしろいかというと、子どもたちはそれぞれ成長のスピードが違うので、走るスピードも違うのである。とても速く走る子もいれば、マイペースでゆっくり走る子もいるのである。トラックのコーナーも大人のようにカーブに沿って走れる子もいれば、大回りになってしまう子もいる。中には親の顔を見つけてゆっくり走る子もいる。白組、紅組の順位はたちまち入れ替わり、どんでん返しの繰り返しで最後まで勝敗が分からないのが幼稚園のリレー競争である。

 本当に子どもたちは我々に喜びを与えてくれる天使だと思う。今でもときどき街中で幼稚園児の可愛い散歩の風景を見ることがある。とても可愛い。それを見るたびに「ああ、家にはもうあんな可愛い子はいないんだなあ」と感じる今日この頃である。